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ためこみ症とは!?ゴミ屋敷から見る真相と心理 [ニュース]

6月24(水)に放送された「ミヤネ屋」のゴミ屋敷の問題から出た、
『ためこみ症』という病名を皆様は、ご存知でしょうか?
ゴミ屋敷に住む一人の男性から『ためこみ症』を考えていきたいと思います。

序論:『ためこみ症』とは、DSM-5で認められた強迫関連障害です。
『ためこみ症』という病名自体はまだあまり広まっていないのが現状ですが、
DSM-5で正式に強迫的な動機や理由によっておきる下位の強迫症として認められました。
目に見える主な症状を挙げていきます。

①実際の価値とは関係なく、あらゆる物を集めてしまう。
②物の所有へのこだわりが強く、捨てられない。
③物に溢れた部屋の中の物を整理できない。

本論①:『ためこみ症』にかかる原因とは!?

①家庭環境や対人関係のストレス
②物の整理や分類ができない
③物を擬人化し、自分の一部として同一視する
④物を溜め込むことへの安堵感

こうして挙げてみると、精神的な部分が大きく出されており、人によっては「精神病だろう?」と思う方もいるかもしれませんが、上記に挙げた項目だけではただ単に
『ためこみ症』とは言えないのです!

 ここ近年では趣味で物を集めるコレクターの方が増加傾向にあります。
(主にフィギュア・楽器・家電・靴など)
しかし、こうした方々は自分の好きな物を集める(そして飾る)ことによる喜びや快楽に満たされおり、精神的にはとても豊かになっているのです。
そうした方々は精神的な疾患には入らず、『ためこみ症』の部類にも入らないのです。
ここで、コレクターと『ためこみ症』を比較してみましょう。

コレクター:自分の好きな物を識別でき、好きという意識で集める。
『ためこみ症』:自分の好みや物の価値に関係なく、買ったり、拾ってきて集めてしまう。

ここが一人の人間を『ためこみ症』と診断できるかどうか、と判断に難しいのですが、
現在では『ためこみ症』「ゴミ屋敷」の関連性が強い傾向にあり、その被害は当事者だけでなく、近隣の住民にも広がってしまうのです!

本論②:『ためこみ症』と「ゴミ屋敷」がもたらした被害
「ミヤネ屋」で名古屋市内の一件のゴミ屋敷の問題が報じられました。
テレビカメラには、家の前から室内にかけ、種類や分野に関係なく、様々な物が散乱した壮絶な光景が写っていました。
主に、腐った食べ物(肉や魚の骨など)・汚れた衣服に加え、外部の人間からは一目見ただけでは一体何なのかが分からないものまで・・・

 その多くのゴミが原因で多くのカラスが集まってきたり、ゴミから湧き出る例えようのない異臭まで放ち、近隣の住民から被害の声が長年続いています。

特に異臭に対しては「自分の家の窓を開けられない」「洗濯物を干せない」というものから始まり、近所にある公園には子供一人もいなく静まっているうえに、異臭をガードするためのバリゲードも設置しなければならない状況です。

さらに、昨晩は当事者の家の前に置いてあった車が発火し、小火まで起きてしまいましたが、その小火も昨日が初めてではなく、過去数回に渡って発生していたそうです。
原因として当事者が車の整備をしている途中で配線がショートして発火したものと言われています。
幸い、すぐに消火でき、大火事にはなりませんでしたが、車の周りにも無数のゴミの山が広がっていたため、燃え移って大火事になってしまうのは時間の問題でしたね。

アイキャッチで、一息入れながら本論③へ進みましょう。
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本論③:本人に溜め込んでいる自覚がないことが一番怖いのです!
 本論②までにかけ、症状・原因・影響を挙げてきましたが、「ゴミ屋敷」という目に見えるもの以上に、「本人にその自覚がない」ことが一番深刻であり、気をつけなければいけないことなのです。

 近隣の住民達は数年前に一斉に集まって当事者の家の前のゴミを一気に撤去することも実行されました。
その結果、異臭も弱まってきて安心感を得られ始めましたが・・・それも束の間!
当事者は相も変わらずに物を増やし続けて、家の前はまたゴミの山ができてしまい、
元の木阿弥となってしまったのです。

ここで考えなければいけないのは、当事者自身が「自覚がない」ということです。
自覚がない故に、物を集め過ぎて異臭を発生させて近隣の住民が被害を受けていることを知っても「自分は悪くない」という気持ちでいることです。

ちなみに現時点で日本でゴミ屋敷している箇所は、250市町村とされています。
(このうち、問題の大きなものは、72件とされています。)
「ゴミ屋敷条例」を制定している自治体は、東京(足立区)・大阪市・京都市です。

ゴミの撤去にかかる費用の分類として、
東京(足立区)・大阪市は公的負担
京都市は自己負担とされています。

結論:治療法として”説得”は逆効果!?

 番組内でも宮根さんが、『ためこみ症』の治療法を質問される場面がありましたが、
精神的な要因から起きている疾患であるため、”叱る””説得”する行為は
むしろ”逆効果”なのです。

 これは私の主観になりますが、この当事者は数年前にご家族と死別して広い一軒家の中での一人暮らしを長年続けているそうです。
永遠に一人という寂しさや不安が強くなり、今回取り上げた『ためこみ症』を患ってしまったものと思われます。
近隣の住民の方々にとっても辛いと思いますが、心の病はそう簡単に治療できるものではないですし、現時点では本人が少しずつ心を開いていくことを待つしかないのではないでしょうか?







 


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