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ステーキを食べられない? 輸入牛肉の行方! [ニュース]

円安→価格高騰→世界規模の争奪戦までに発展してしまった、
輸入牛肉の問題の中、19日の「ミヤネ屋」に出演された、
高橋寛 氏(ミートジャーナリスト)と、富坂 教授(拓殖大学)が、中国が牛肉を多く輸入している背景について解説されていました。

日本で輸入している牛肉は、オーストラリア産(59.5%)が最も多いことは前の記事でも書きましたが、中国が大量輸入されている背景を分析、富坂 教授は、2009年頃から
中国国内で、”和牛専門店”と記された看板を多く見かけることを話されていました。
しかし、ここでまた一つの問題が浮かび上がったのです!
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中国は以前の「BSE問題」が発覚後、日本やアメリカからの
牛肉の”輸入を禁止”されており、その禁止令はまだ解かれてはいないのです!!
すなわち・・・中国国内で日本産牛肉や和牛を謳っている店の牛肉は、
密輸・産地偽装の可能性が高いと、されたのです!!

しかし、これには中国のみならず、オーストラリア側からのある見方もありました。
牛肉の輸入にかかる、日本・中国と締結した条約の関税に原因がありました。
それでは一旦、日本と中国、それぞれの関税を見ていきましょう。

日本:「日豪EPA(経済連携協定)」
(日本は、冷蔵・冷凍で関税がそれぞれ異なっています)
冷蔵牛肉:締結前(38.5%)→現在(31.5%)→2028年4月〜(23.5%)
冷凍牛肉:締結前(38.5%)→現在(28.5%)→2031年4月〜(19.5%)

中国:「中豪FTA(自由貿易協定)」(年内にも発行の見通し)
現在(25%)(9年かけて)→撤廃(0%)

こうして、日本と中国の関税の差を見ると、一目瞭然ですよね!
オーストラリア側も、中国での「BSE問題」や「牛肉の輸入禁止」を知ってはいるものの、この関税の差が原因で「日本よりも中国に輸入した方が得だ!」という見解をしてしまっているそうなのです。
確かにオーストラリア側からしても、関税が一切かからずに輸入できると聞いては応じずにはいられないのでしょうけど・・・。

さらに、中国の大量の輸入牛肉には、また異なる理由も明かされました。
中国ではグルメな人が多く、好きなものを食べて満足したい気持ちや、
5〜6年前からの「火鍋ブーム」も大きく関わっていました。
また中国ではステーキ・ハンバーグよりも、しゃぶしゃぶ・牛丼の方が圧倒的に好まれているのです。

このままの状態が続いていけば、中国に買い負けてしまうこと必死ですが、買い負けの危機を迎えているものは、けっして牛肉だけではなかったのです!
一例をあげると、肉類(牛肉・羊肉・豚肉)、穀類(小麦・大豆)、乳製品(牛乳・
バター)、水産物(マグロなど)も、中国に買い負けする可能性が高いことが言われています。

日本の食料は”輸入”の印象ばかりが強く残っていますが、
”輸出”の量も、ここ数年間は増加傾向にあるのです!!

①農林水産物:2005年(4,009億円)→2014年(6,117億円)
②牛肉(国産):2010年(34億円)→2014年(81.7億円)
③米:2010年(6.9億円)→2014年(14.3億円)
④清酒:2010年(85億円)→2014年(115.1億円)

以上を見ていただけると、牛肉(国産)・米・清酒の輸出量がここ数年で格段な増加傾向にあることを分かっていただけると思います。
しかし、この”輸出増加”にも中国の大量輸入が関わっているのです。

今回の問題は、以前の米国産問題の時以上の深刻さであることは必至ですが、もはや日本のみならぬ、中国・オーストラリアを始めとした世界規模の問題・・・、いえ、戦争と言っても過言はないでしょうね。
さらに個人的に危惧しているのは、この中国の大量買いの影響で、アメリカが黙って見ているだけのようには見えず、この問題に介入してくる可能性もあり得ますね。

「ミヤネ屋」で、この状況を見た宮根さんが、「今こそ攻める農業を!」と強く主張し、共演者からも「若者を多く留学させ、世界を相手に戦わせる時だ!」ともいわれておりました。

Twitter内でも、現在の若者を含む(であろう)多い人数からのつぶやきが多く上がってました。
内容は、主に「輸入牛の価格高騰」のものが多かったのですが、今回の問題により、牛肉やステーキを食べられなくなってしまう危機感を少しずつ感じているのでしょうね・・・。






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